レコードID
RB00033860
タイトルヨミ
ミヨシ チョウケイ ゾウ
別タイトル
ローマ字タイトル:Miyoshi Chōkei zō
形態・版情報
100.8×50.2cm
写刊の別
写
内容記述
三好長慶(1523-1564)は、戦国時代の武将。元長の子。修理大夫・筑前守。はじめ細川晴元に仕えたがのちに対立し、晴元と足利義輝を追放して畿内近国を支配した。晩年には次第に松永久秀に実権を奪われた。本像の原本は、大阪・南宗寺に所蔵されている。像の上方には、原本にある元亀2年(1571)に笑嶺宗訢(大徳寺第107世)が施した賛が写されている。笑嶺は永禄9年(1566)に長慶の義子・義継が長慶(法名は聚光院殿眠室進公)の菩提を弔うために大徳寺山内に創建した聚光院の開山として迎えられている。本像の原本がある南宗寺は、弘治2年(1556)長慶が大林宗套(大徳寺第90世)を開山として創建したものであり、笑嶺は南宗寺で大林の法を嗣ぎ、後に南宗寺2世を継いでいる。また、長慶像として最も有名なのは、長慶の3回忌に当たる永禄9年7月4日に笑嶺が賛を施した聚光院本で、重要文化財に指定されている。この2点の長慶像は、伝写による肖像画制作を示す好例と考えられる。(出典: 『日本肖像画図録』)
注記
賛「聚光院殿眠室進公大禅定門/胸懐潔爾表貌頎然吟翫雪月風/花蜜伝和歌道観彼夢幻泡影晩/会臨済禅真諦俗諦不二文韜武/韜双全腰間吹毛坐致天下平穏/手裏扇子忽握閫外威権僉曰法/舎祖越豈非累代遺賢此是一期/図画虚空底大禅定門行李如何/指宣鉄牛不喫欄辺草直向須弥/頂上眠 嗄/元亀二歳舎辛未夷則初四日/前大徳咲嶺叟宗訢書焉」、印「□嶺」「宗訢」
1幅
紙本著色
江戸中期
『日本肖像画図録』026
2020年度全学経費「総合博物館所蔵肖像画コレクションのデジタル発信」事業により電子化
作成年度
2020
所蔵
京都大学総合博物館 The Kyoto University Museum, Kyoto University
コレクション
サブコレクション
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